Nicolai G1 ガチのドイツ製ハンドメイドマウンテンバイク インプレ
Nicolai G1とは ドイツの職人技が光るハンドメイドマウンテンバイク
Nicolaiはドイツにあるハンドメイドマウンテンバイクのメーカーです。
カーボンフレームは一切作っておらず、アルミフレームのみを製造しています。
今回選んだフレームは、Nicolai、Geometron G1です。
G1はGeometronというイギリスのメーカーとドイツのNicolaiが開発したフレームで、両方のメーカで同じものが購入出来ます。
かなり拘ってデザインされたフレームです。
これ1つで全て出来るという自信の現れで、実際GeometronではG1のモデルしか販売していません。
完成車は最近のパーツ不足で販売されていなかったので、Nicolaiでフレームを注文し、ドイツの工場まで取りに行きました。
工場見学が可能か問い合わせてみたのですが、コロナウィルスの感染拡大で残念ながらできませんでした。
実車紹介Nicolai G1
カラーはTitanium Anorizedでオレンジのリンクがかなりカッコいいです。
アルミの溶接部分も綺麗に仕上げられています。
ケーブルはシートポスト以外、全てフレームの外を通すのでメンテもしやすいです。
サイズはLで、ヘッド角は62.5 シート角は78.75 リーチ515mmとなっています。
BBドロップが32ミリとなっていて重心が安定し、カーブやスタンディングでは自転車の中心を感じ安くなっています。
コイルのリアショックは専用で開発されたEXT Storiaはまだ設定中ですがかなり気に入っています。
マレットセットアップも追加パーツなしで可能です(ホイールは必要ですよ)。
フレームはLサイズで3.6kg 完成車で14.5kgなので思ったより重くないです。
Nicolai G1 パーツ構成
フレーム | Nicolai G1 L |
フォーク | Fox 36 Performance 160mm |
ショック | EXT Storia Coil 162mm |
ホイール | Front Mavic Crossmax ultimatel25. Rear DTSwiss XMC 30 |
タイヤ | Front Bontrager XR4 2.4 Rear Maxxis Forekaster 2.35 |
ハンドル | Syncros Hixon Carbon 780mm ステム一体型 |
ドライブトレイン | SRAM XO1 AXS 11−50 |
チェーンリング | Wolftooth Dropstop 30t 楕円 |
ペダル | Crankbrothers Mallet E LS |
ブレーキ | Sram Guide RSC |
マッドガード | Ass Saver&Zefal FM30 |
チェーンキャッチャー | STFU |
シートポスト | Rockshox Reverb 175mm |
サドル | SQlab Endlesssummer 140mm |
Nicolai G1 インプレ
雪でしたが、我慢できなくて乗ってきました。
このMTBは持ったら重いですが乗ったら軽いです。
まずヘッド角がねているからかスタンディングが楽になりました、バイクが長くBBハイトが低いので、自転車の真ん中を掴むのが簡単です。
シート角が78.75度でかなり立っていて、ペダルをぐいぐい踏むことができるので登りも楽ちんでした。
ペダルを踏むときの力が入るポイントが、体感1時から6時までなので、楕円チェーンリングにしてグイグイ踏むと楽に登っていきます。
BBドロップ32ミリとフルサスにしては低いので、スタンディングが楽で、下りのバームを走るときもなんとなくスピードが上がった気がしました。
実際下りではシートに座らないので、サドルの位置は角度を急にして上り仕様にするのが理にかなっていると思います。
コイルショックは重いですが、エアショックとは全く違います、鈍感な私でもこれは感じました。
文字で表現するのは難しいのですが、ミスって『あ、これガツンとくるぞ!って思った衝撃がゴンって感じです』
先代のCanyon Neuronとの比較ですが、持ち上げて運ぶときにNeuronの方が楽なくらいで、
あとはメンテナンス性、頑丈さ、下り性能、びっくりしたのが登りもG1の方が優秀です。
フレームの重量はクロスカントリーレース以外では登りではあまり関係ないのでしょう。
あとフロントアップが少し難しくなりました、ホイールベースが長いのでそうなってしまうのかなと思っていますが、ウィリーができなくなりました。
練習次第では出来るようになるはずなので、気にしていません。
上り
シート角度が立っているので、お尻がBBの真上に来て、ペダルのスイートスポットが1時から7時までになりぐいっと漕げます。
ヘッド角は寝ていて前輪が常にトレイルに張り付いているので、フロントが持ち上がることもなくペダリングだけに集中できます。
急な斜度のトレイルの上りでも、ペダルを踏める+フロントが持ち上がらないので、トラクションがいきなり消えたり、フロントが上がって足をついたりする確率がかなり下がります。
フロントを地面に押し付ける必要がないので、ペダリングに集中出来ます。
とにかくペダルにパワーが伝わりやすいので、楕円チェーンリングにするとかなり効果的です。
流石にレースで競うことは出来ませんが、自走でトレイルを登る場合は全く問題ありません。
自転車自体は14.5kgと重めですが、登ってる際に特に重量を感じることはなく息も切れることなくくるくる登っていけます。
下り
バイクの形を見てわかるように下りは最高の一言です。
ヘッド角が寝ているので前転するリスクも下がっていて、ドロップも簡単にクリア出来ます。
しかしまだ慣れていないのでジャンプする際は、フロントを上げにくいので少し苦戦しています。
バームではBBが低いので安定して曲がることが出来ます。
ビビって重心を後ろにやり過ぎると一気にコントロールがしにくくなるので、アグレッシブに前輪に体重をかける感じの乗り方をすると本来の野獣のような性能が出てきます。
EXTのコイルショックはボトムアウトすることもなく、トレイルからの衝撃を細かいところまでいなしてくれます。
安定性が抜群でトレイルバイクの感覚で乗ると、かなり遅く感じるので、下るスピードが上がりますね
コイルショックのセッティングは初めてだったので、メーカーサイトの見ながら何となくいじっていますが、13ミリのレンチで調整するので荷物が少し増えますね。
まとめると
登りもトレイルバイクより上る、下りは言うまでもなく!
アルミフレームなのでぶつけても壊れる心配が少ない。
かっこいい!無骨で飽きがが来ないデザイン。
ミューテイターの交換でジオメトリーを自分好みにカスタムできる。
素晴らしいです。
まさに1台でほぼ全てをカバーできる夢の一台と言っていいでしょう。
Nicolai G1でこれから試したいこと
リアトラベルを今の162ミリから175に変更
フロントトラベルを160ミリから170ミリに。
前輪29後輪を27.5のマレットにしてのバイクパーク。
NicolaiG1でフランスで行われるダウンヒル耐久レースMegavalancheとMountain of Hell に参加がするのがすごく楽しみです。
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