ロードバイクをグラベル化する8ステップ

2023-10-22

グラベルを走りたいが、何台も自転車を買う予算もないし場所もない!

って言う人多いんじゃないでしょうか。

ここではロードバイクをグラベルロードに近づける方法を紹介していきます。

既にロードバイクを持ってる人、これからロードバイクを買おうと思っている人両方必見です。

今回の写真は私のCervelo Caledoniaをベースにしています。

動画はグラベル仕様でマウンテンバイクコースを走った時のです。

1 タイヤを太くする

cervelo caledonia

まず思いつくのはタイヤを太くする事でしょう。

グラベル用のタイヤがフレームに入るようであればそれを使うのがいいでしょう。

タイヤを太くすると、空気圧を低く設定することが出来て、タイヤが小石を踏んだ時に包み込むようになるので安定しますし、振動もかなり軽減されます。

細いロード用のタイヤでは、タイヤが小石を弾いてしまってガタガタするし、ズルズル滑るので全く楽しくないです。

そして手がすぐに痛くなります。

注意して欲しいのが、フレームによっては特にエアロフレームは28cまたは25cの太さまでしかタイヤをつけれない場合は諦めましょう。

これから購入をする人は、エントリーレベルのロードバイクは太いタイヤも装着できるものが多いので、これから購入する場合は、どのくらいの太さまでのタイヤを装着できるか確認しましょう

ウェブサイトに書いてある場合もありますが、ショップに聞くか、実車を見れる機会がある人はシートステイ、チェーンステイ、シートチューブとタイヤの隙間を確認してください。

25か28Cのタイヤがついていて、まだ隙間に余裕ががある場合は大丈夫です。

10000円くらい。

写真のタイヤクリアランスはCervelo Caledoniaと35cのパナレーサーグラベルキングです。

結構ギリギリでした。

※追記 ブロックタイヤの場合、ブロックに引っかかって巻き上げた石が、そのままフレームのシートチューブまで到達してフレームを傷つけてしまいます。

フレームとのクリアランスが写真のように狭い場合は保護シールを貼るようにしてください。

スリックの場合は特に問題ないようです。

グラベルタイヤ

2 タイヤのチューブレス化

チューブレス対応のホイール前提ですが、タイヤをチューブレスにすると、空気圧を低めに設定することが可能になります。

タイヤの空気圧を低めにすると、タイヤが柔らかくなり、グラベルにある小石をタイヤが包むような感じにグリップするので安定します。

チューブタイヤでグラベルを走ると小石噛んですぐにパンクします

チューブレスにするとタイヤに穴が開いても、小さな穴ならタイヤの中に入っているシーラントが穴を勝手に塞いでくれるのでパンクして走れなくなる確率も減ります。

チューブレスタイヤ、シーラント、チューブレスリムテープで15000円くらい。

シーラントは何種類か使って見ましたが、スタンスのシーラントが一番長持ちで、チューブレスにする時も他社のシーラントよりシーリング力が高いので簡単です。

個人的な経験ですが、パナレーサーのタイヤはビートが上がりにくいです。

3 ハンドルをフレア形状にする

通常のロードバイクのハンドルは、ドロップの部分がほぼ垂直に下がっていて、ブラケット部分と下ハンドルを持つときが同じ角度になり、若干ハンドルが持ちにくくなります。

特にグラベルの下りでは、下ハンドルを持った方がハンドルをしっかり握れるので、フロントが跳ねても手がハンドルから離れにくいですし、ブラケットを持つより格段に安定します。

そこでハンドルを下ハンドル部分が広がっているフレア形状に交換すると、下ハンドルがかなり持ちやすくなります。

また、ブレーキレバーも握りやすくなるので、下りでのブレーキコントロールも格段に簡単になります。

ブラケットより下ハンドルが広く低く、重心が低くなって安定するので思ったより安定してバイクコントロールができるようになります。

アルミハンドルなら5000円くらい。

4 ブレーキレバーに滑り止めテープを貼る

ブレーキレバー滑り止め

これはマジでおすすめです、下りを攻める時に、前に紹介したフレア形状のハンドルを使うときは下ハンドルを持ちます。

しかし、下ハンドルを持つと、フレア形状のハンドルでもブレーキレバーが遠くなって、下りなのにブレーキレバーが滑ってブレーキがブレーキがかけにくい状態になってしまいます。

これは致命的です。

ブレーキレバーに滑り止めテープを貼っておくと、下ハンドルを持ってブレーキをかけても指が滑りにくくなって、安心して下ハンドルを持ってコントロールが出来ます。

マウンテンバイクでも同じことをしていて、汗でいきなり指が滑ったりする心配がありません。

ダウンヒルでブレーキのタイミングミスると落車します。

スケボーの板に貼るテープが剥がれにくくてしかも安く使いやすいです。

消耗してきてたまに張り替える必要もあるので、巻で買えば1000円もあれば可能です。

5 シートポストクランプをレバー式に

マウンテンバイクではドロパーポストが通常装備になってきました。

理由としては、下りの時に重心を後ろに出来る様になるのと、お尻が自由に動かせるのでコントロール性が上がるからです。

これはグラベルをロードで走る時も同じです。

ロードバイクにドロッパーポストをつけるのは大掛かりな作業になってしまいます。

簡単に着脱できるリモートなしのタイプを買ってもいいのですが、600gと重くなってしまうのが欠点です。

サドルクランプをレバー式にして、下りに入ったら工具なしですぐにサドル位置を下げれるようにしておくとグラベルの下りの時にすごく便利です。

いつものポジションが分からなくなるのが欠点ですが、マジックとかでシートポストにマーキングしておけば問題解決です!

下りの時は、先ほど紹介したフレア形状のハンドルの下ハンドルを持って、サドルを下げて乗るとかなり乗りやすいです。

ピンキリありますが、安くて500円ほどから。

6 ダウンチューブガードを貼る

グラベルを走っていると前輪が小石を跳ねるので、その跳ねた小石がダウンチューブに当たってフレームに傷がついてしまいます。

『カーー〜ン』とダウンチューブに石が当たる音が聞こえると、なんか心まで痛くなるのは私だけでしょうか。

傷を防ぐためにも、透明のダウンチューブガードを貼っておくと小石程度では傷もつかないので気にせずグラベルを走れます。

いちいち購入するのが面倒な場合は、使用済みチューブを切って養生テープでダウンチューブに貼るのもありです。

1000円くらいから可能です。古いチューブならタダでできます。

7 ホイールを2セット準備する

ロードバイクに乗るとなぜかホイールが増えていきます。

使わないホイールも出てきます。

家にホイールが余っている人は、思い切って1セットをグラベル専用にしてしまってもいいでしょう。

グラベルでは急な坂道も多いので、その際にスプロケットは歯数の大きいものを準備しておくといいです。

ディレイラーが対応してない場合もあるので、ディレイラーの最大対応可能歯数をチェックしてください。

ホイールを新調する場合は安いモデルで30000円から

8 チェーンガード、チェーンステーガードをつける

チェーンステイガード

グラベルを走るとチェーンが暴れてチェーンステーを傷つけます。

傷防止のために、チェーンステーにシールを貼ったり、写真のようなチェーンガードをつけるのを強くお勧めします。

私はSTFUのこのタイプを使っていて、このチェーンガードはチェーンが暴れた時に、暴れる範囲を狭く抑えることでチェーン落ちとチェーンステイへの傷を防ぎます。

ジップタイで簡単に取り付けることができ、見た目も損なわないので超お勧めです。

これをロードでもマウンテンでも使っています、今までチェーン落ちしたことはありません。

STFUで4000円、アリエクスプレスでパクリ品買うと500円。

9 サスペンション付きシートポスト

2023年2月追記

Cane creek eesilk carbon
cane creek eesilk

最近導入しました。

Cane Creek eeSilk Carbonです。

乗り心地を良くするためにシートポストをカーボンにするとか、タイヤを太くする、空気圧を落とすとかありますが、これだけでいいかもです。

費用は2万円からですが、いろいろ試行錯誤して失敗するより間違いないですし、費用は嵩みますが確実に効果があります。

私が使っているのはCaneCreek製ですが、他社からもShockstopなどたくさん出ていますので試す価値はあります。

ネックなのが、フレーム側のシートポストの入り口の形状が丸じゃないと使えないところ。

インプレしました、詳細は記事へ

まとめ

ベアリングの保護目的の泥除けもあった方がいいですが、ロードに乗ってるサイクリストにはわざわざ伝える必要ないかと思い省きました。

上記を全て実行する必要はないです。

家のスペース問題で自転車を2台置けない、2台も買う予算がない。

グラベルを自転車で走ってみたい。

そう思う皆さんは、出来るところから試してみて是非グラベルを疾走してください。