日本人が世界一危険なダウンヒルレース!2021年Megavalancheに参加してきました
Megavalancheとは
毎年フランスのAlpdHuezで開催されるぶっ飛んだマウンテンバイクレースMegavalanche。
フランスアルプスの山の一つ標高3300メートルのPicBlancの頂上から、標高2600メートルの落差、全長22kmのコースを、マウンテンバイクでひたすら下るレースです。
通常のダウンヒルレースは一人づつのスタートですが、このレースは、グループ分けされた参加者全員が一気にスタートするのでもうハチャメチャです。
1995年から開催されていて、2020年はコロナウィルスのせいで開催が見送られましたが、2021年はMega25周年記念ということで主催者も気合を入れて開催してくれました。
2021年も日本人どころかアジア人は一人も見かけませんでした。
スタッフも前週に開催されたMountain of Hellと去年のMaxivalancheのときと顔ぶれが同じだったので、なんとなく顔なじみになっていました。
エントリーリストを確認すると、何故か日本人ではなくドイツ人ということになっていましたw
張り切って早くエントリーしたので番号は48番です。
レース日程
2021年の日程は7月5日(月曜)から7月11日(日曜)までの1週間で行われます。
月曜から金曜日まではコースのフリートレーニング
土曜日が予選、日曜日が本戦です。
木曜にゼッケンを渡されるのでレースオフィスに行きますが、ゼッケン受け取りのために身分証が必要とのこと、現金しか手元になくどうしようかと思っていたのですが、スタッフと顔見知りなことと、日本人が他にいないので顔パスでゼッケンをゲット出来ました。
土曜日の予選でスタートのグループと位置が決められるので、参加者は全員本戦に出場可能です。
私は金曜日のフリーで膝をぶつけて痛めたので、本戦のため土曜の予選は見送り、本戦では最後尾からのスタート決定となりました。
レース機材と実力
実力ははっきり言ってあまりありません。
37歳マウンテンバイク歴は1年半、ユーチューブが先生で運動神経は悪くはない方、ドロップや岩場は勢いでクリアしています。
レース機材は写真のCanyon Neuronです。
去年Maxivalancheに出たのですが、フルノーマルでは明らかにスペック不足を感じたので、ニューバイクを買おうと思っていたのですが、近年の自転車不足で買えず、仕方なくできる限り下りの仕様にカスタムしました。
フォークを130mmから140mmへ、タイヤをコンチネンタルカイザー、フロントのブレーキローターを203ミリに。
コースのフリー走行、予選
金曜日のフリー走行は、去年友だちになったミシェルに誘われコースを試走します。
ミシェルは40代のクラスで3位に入るほどの実力者!これと言って先生もいない私にとってはありがたい存在です。
コースはスタート直後が雪、雪が深くてホイールが雪に埋まってしまいなかなか進めません。
ミシェルがなにか言っていますが、フランス語を理解できない私はなんとなく下ります。
動画で見るより斜度がきついので、少しでもブレーキを掛けすぎるとホイールがロックしすぐに転倒してしまいます。
次は岩場、ガレガレのゴツゴツで先の尖った岩がゴロゴロしていてパンクのリスクが跳ね上がります。
パンク修理してる選手もちらほら見かけるので、タイヤはマジでごついのを使ったほうがいいです。
難しそうな岩場でラインの確認をしていると、有名ユーチューバーのKillianBronさんが躊躇いもなく颯爽と下っていきました、レベルが違いすぎる、そして彼女が美人。
その後はがれ場のシングルトラックが続きますが、前に人がいるとなかなか追い越せない!
急に短い激坂が出てきたりもするので、足とギアが下りになってると一気に疲れます。
コースの後半は森のトレイルです、こういう感じのコースは普段走っているので問題ないのですが、前日の雨のせいでドロドロ!
ホイールに粘土質の泥が詰まって思うようにいきません。
泥を跳ね飛ばしたくて勢いをつけたところ、ズルっと滑って何かに膝をぶつけてしまい、試走はここで終了です。
予選は出なくても本戦には出れるので、宿に戻って休むことにしました。
Megavalancheレース本番
予選の日は膝の療養のため、宿でダラダラしていて出ていないので省きます\(^o^)/
本番のスタートは朝9時、グループによってスタートとリフトの時間が違うので、最後尾グループスタートの私は少し遅れてリフトに向かいます。
リフトに乗ってスタート地点の頂上に着くと、荷物などはスタッフが持ってレースオフィスまで運んでくれるので、余計なものは預けれます。
定番のアラマーーの曲がなり、みんなのテンションがマックスになったらレーススタート!
スタート直後は密のためもうめちゃくちゃです、乗れる状況ではないので滑っていますが、前にぶつかったり、逆さまになったり、変な叫び声が聞こえたりとにかく楽しすぎます。
レースの様子は上に貼ったユーチューブを見ていただければわかりやすいです。
途中カメラが曲がり、大幅にカットしています。
腕も太もももパンパンになり、何度も転倒しながらですが、大きな怪我もなく無事に完走!順位は多分後ろの方!後で気づいたのですがリアショックがロック状態になっていました!
優勝者はStefen Peter、2位はKilian Bron。
後日彼らのゴープロ動画を確認しましたが、鳥が飛んでるようにスムーズに下るので流石だと思いました。
レース後にポッと在庫が出たCanyon Spectralをポチったので、来年はグレードアップした機材とスキルでまた挑戦します。
同じ時期に、すぐ近くの街で開催されるMountain of Hellにも参加しましたので動画見てください。
おしまい
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